泳動結果
大腸ガン由来細胞株 SW480 のwhole cell lysate からβ-cateninを検出しています。
通常のSDS-PAGE のあと,β--catenin抗体で検出すると,85 kDa に検出されます。
C末が分解されて分子量が小さくなったバンドも3本見えます。
β-cateninは,恒常的にリン酸化しており,
pS33/S37/T41, pT41/S45, pS552, pS675のリン酸化抗体によるWBで
それがわかります。
Zn2+–Phos-tag SDS-PAGE (Phos-tag濃度25µM)では,
10種類ものβ-cateninのリン酸化種が存在することがわかります。
C末が分解されて分子量が小さくなったバンドと,全長を区別するため2Dを行い,
全長のβ-cateninに由来するバンドだけを線で示しています。
Zn2+–Phos-tag SDS-PAGE についてもリン酸化抗体でWBすると
それぞれのリン酸化種はどこがリン酸化したものであるか,次の図のようにわかります。
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